読書感想文:『心霊探偵八雲 10 魂の道標』/著・神永学
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『心霊探偵八雲 10 魂の道標』著・神永学
外伝数冊を一気読みし、
1週間ほど読書をしない期間を過ごした
年末年始ということもありバタバタし読書する暇はないかと思っていたが、
それでも八雲シリーズの続きが気になり、
市立図書館へ足を運んだ
年末年始をまたぐということで、
図書館も年末年始は休館するため、
ゆっくり本を読むことができる
ただ本編の前作9巻を読んでからしばらく時間が経っているため、
正直、頭から内容が抜けている
今作を読み始めてから、
美雪の手によって八雲の左目が刺されたことを思い出した
(石井をかばって真琴が刺されたことも思い出した)
幸い、瞼を切られたが眼球に傷はなかったようだ
だが視力は戻らなかった
心因性によるものだという
そして死者の魂を視ることができなくなった
あれほど嫌悪していた左目だったが、
霊を視えることで事件を解決してきた
死者の魂が視えなくなり、
自身の存在価値を見失い、失意の中に沈むのだった
そんなとき、八雲の唯一の肉親である奈緒に事件が降りかかる
幽霊に憑りつかれ、
後藤刑事夫妻とともに暮らす家から飛び出し、行方をくらましたのだ
いや後藤さんは元刑事だったか
後藤さんは家を飛び出した奈緒を追って交通事故に遭い入院することに
医師からは普通の人では死んでいたと言われるほどの重症だった
そんなに頑丈な体だったのか、後藤さんは(笑)
八雲が失意の中、
奈緒の行方を捜すために石井、宮川たちが動き、
心霊現象の謎を追うために真琴、英心が過去の事件を追う
後藤さんは集中治療室から抜け出そうとするほど奈緒のことを案じており、
敦子は後藤さんの回復を祈りつつ、
入院している後藤さん、行方不明の奈緒の帰る場所として前を見ている
「今の自分にはできることは何もない」
八雲は動くことができなくなっていた
そこで晴香の出番だ
どう向き合えば良いか迷い渋っていた晴香だったが、
真琴も敦子も八雲の精神的な支えは晴香であることは分かっていた
動こうとしない八雲に晴香がいよいよ痺れを切らし、
感情を爆発させ、自身の思いのたけをぶつけた
霊が視えるだけが存在価値なのではない、
ひねくれ者であるが根は優しい人である
そんな人だからこそ好きになったのだ
そして、自分の殻に閉じこもるのをやめてほしいと叫んだ
その晴香の叫びが八雲に届いた
八雲が覚醒した
不可解な心霊現象の謎を解き明かし、
黒幕をおびき出した
奈緒に憑りついていたのは、
両目の赤い男であった
そして事件の尾を引いていたのは美雪であった
男は八雲の体を乗っ取ることをあきらめていなかった
霊を視える左目を拒み続けていた八雲だが、
受け入れ、肯定する道を選んだ
道標である晴香がいたからこその選択であった
その気持ちは男と相容れない道である
だがまだ諦めないのが男と美雪だ
美雪の次の標的は
八雲の精神的な支柱である晴香に定まった
次回作ではどのような展開になるのか楽しみである
