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大人の読書感想

読書感想文:『心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 嘆きの人形』/著・神永学

今回、読んだ作品はこちら!

 

心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 嘆きの人形』著・神永学

 

今作も八雲シリーズの外伝である

 

一心がまだ存命で普通に八雲や晴香と話しているだけで、

なんだか胸が熱くなる

 

今回は一心の元に舞い込んだ心霊現象絡みの相談ごとを、八雲に相談にして、

たまたまその場面に居合わせた晴香も、

帯同していく流れだ

 

なぜ一心が八雲のもとに話をもって来たかというと、

相談内容に出てくる絵の中にかかれている(江戸時代の)人物の目が赤いからだ

八雲と何かしらの関係があるのか勘ぐってしまうのだ

 

そして、依頼主が山梨に住んでいるため、山梨へ向かうのだが、

あろうことか、八雲は相談主のもとへ行くまでの交通手段として、

タクシー代わりに後藤刑事に運転させたのだ

後藤刑事は書類作業ばかりの仕事をほっぽりだして八雲に呼び出されたのだが、

なにも詳しいことを知らされぬまま八雲、一心、晴香を車に乗せて、

突然山梨まで運転しろ、と八雲に指示されるのである

目的を告げずに仮にも現役の警察官を呼び出しアッシーのごとく使う八雲...

しかも事件が起こったわけでもなく、だ

起こったとしても山梨は管轄外なのだが

書類仕事が性に合わないからといってやりたがらない後藤刑事も後藤刑事なのだが

巻き込まれたことても無下にできない後藤刑事も人が良い

八雲からの売り言葉に買い言葉で引くに引けないところもあった気がするが
ちゃんと仕事はしてほしいが

石井も後藤刑事が相棒で大変だなぁ

 

依頼のあった相談を終えたが、

絵の中にいた赤い人物の詳細を依頼主に尋ねると、

依頼主の先代の祖父が助けてもらったという

なんでも憑き物落としだったそうで、心霊現象を解決させたらしい

ただそれ以上のことは分からないようだった

 

日帰りで相談の案件を終えたら帰る予定だったのが、

天気が悪く大雨の影響で道路の通行止めが起こり、

山梨のビジネスホテルで一泊することに

その滞在先のホテルでも幽霊が出たのだ

その心霊現象に晴香が恐怖を感じながらも自身で解決へと立ち向かう

結局は八雲の動きが解決へと導いたのだが、

晴香も一人で立ち向かう成長も見せた

 

翌日、前夜の霊の伝言を伝えるべく遺族のもとへ向かう

そこでまた新たに人形が幽霊に憑かれていると相談を受ける

 

この1泊2日で3件もの心霊現象にあうという密度の濃い時間を過ごすことになった一行

特に晴香は3件ともで心霊現象に関係のある出来事で被害を被っているのだ

 

巻き込まれ体質というか当事者になりやすさで言うと

不憫でたまらない

 

だが、

八雲が晴香の心の支えとなっており、

精神的に成長し強くなってきていた

後藤刑事にもその成長は目に見えていた

 

ひねくれていた八雲が晴香たちとの交流を経て、

人間味が出てきた、やわらかくなったように、

晴香も成長しているのだ